【レビュー】「天国大魔境」は今熱いマンガ！荒廃した世界と謎の施設で巻き起こる冒険SF
こんにちは。
「それでも町は廻ってる」でおなじみ石黒正数さんの最新作「天国大魔境」が「このマンガがすごい！2019」に選出されましたね！
私sasaki(@sasaki_holiday)は基本的に石黒正数さんの作品が大好きで、以前コチラの記事で「外天楼」という作品の紹介をしました。
石黒正数さんの作品はラストにハッとさせられるような衝撃展開に加えて、何気ない小ネタや言葉遊びが何回読み返しても新たな発見があって以前から大好きでした。
そんな石黒正数さんが18年ぶりに「アフタヌーン」で連載をしている「天国大魔境」という作品が個人的にブッチギリの面白さだったので、今回紹介いたします。
冒頭でも触れたように、この「天国大魔境」は宝島社の「このマンガがすごい！2019」オトコ編1位を獲得してさらに注目されている作品です。
現時点（2018年12月15日時点）では1巻まで刊行されているので、今後の展開がかなり楽しみな作品の1つです！
では早速、「天国大魔境」の簡単なあらすじと見どころなどを実際に読んだ感想を踏まえてレビューしていきます。
なお、話の概要には触れますがまだ未読の方も多いと思いますので基本的に「ネタバレ」はしない感じで進めていきます。
天国大魔境のあらすじ
まずは「天国大魔境」の簡単なあらすじを紹介します。
壁に囲まれた「施設」で暮らす子供たち。
「トキオ」は「外の外に行きたいですか？」という謎のメッセージを受け取る。
一方、外の世界で暮らす「マル」と「キルコ」はある災害によって荒廃した日本で「天国」と呼ばれる地を目指していた。
外の世界に気が付き始めた施設内の子供たちと、外の世界で天国を目指すマルとキルコが世界の謎に近づいていく。。。
大まかなあらすじとしてはこんな感じ。
まぁ、閉ざされた平和な世界と荒廃した世界という設定自体はSF作品では割とありがちな感じがしますが、もう1巻から完全に世界に引き込まれました！！
もうこれからとんでもないスケールのお話が始まるワクワクがハンパないんです！！
一見、不気味なまでに管理されている「施設」が「外の外」という世界の存在を子供たちが知ることによってほころび始め。
一方、外の外で「天国」と呼ばれる場所を目指すマルとキリコも「天国」とは何のか、果たして「天国」に行く目的とは何なのか。
そして二つの世界に隠された世界のヒミツとは。。。
一度読みだしたら、もう後戻りはできなくなるはずです！
天国大魔境の登場人物
続いて「天国大魔境」の主要な登場人物を紹介します。
壁の中（施設）
まずは、壁の中の「施設」で暮らす少年・少女などを紹介します。
トキオ
突然「外の外に行きたいですか？」というメッセージを受け取り、外の存在に気が付いた少年。
「コナ」が描く絵が大好き。
ミミヒメ
普段はボケーっとした感じの少女だが、不思議な予知能力を持っている。
日常の何気ないことから、トキオにまつわる不思議なことを予知する。
シロ
機械いじりが得意なちょっと暗めな少年。
ミミヒメに対して好意を持っている。
コナ
不思議な絵をずっと描いている少年。
トキオとククがいつもコナの絵を取り合っている。
クク
コナの絵が大好きな少女。
何気にハンパじゃない運動神経を持ってる。
タカ
みんなも認める運動神経の持ち主で明るい少年。
タラオ
病気を抱えて車いすで生活している知的な少年。
外の世界の存在にもあまり驚かずに冷静に物事を判断している。
施設の園長先生
優しそうだが、子供たちに外の世界の情報を隠す施設の園長
何やら色んな事情を知ってる様子。。。
外の世界
続いて、外の世界で暮らす人物の紹介をします。
キルコ
マルのボディーガードとして天国を目指す一方で、ある男と親友を探す目的もある女性。年齢は18歳～20歳
マルには「おねえちゃん」と呼ばれ、一見ホントの兄弟のようにも見えるがあくまでボディーガード。
謎の光線銃を持っている。
元はこの荒廃した世界で「なんでも屋」をやっていた。
マル
目的はわからないが、ある人物から聞いた「天国」と呼ばれる場所を目指す少年。
キルコのことをおねえちゃんと呼び、共にサバイバル生活をしながら「天国」を目指して旅をしている。
とても素直でまっすぐな少年。
荒廃した日本と謎の施設のSFチックな関係性が期待を膨らませる！
こんな感じのあらすじと主要な登場人物で物語が進んでいく「天国大魔境」ですが、ここからはなるべくネタバレしないように細心の注意を払いながら「天国大魔境」の魅力を伝えていきます。
まず、一見シリアスな展開なのかと思いきや全体的に重たい雰囲気はなく、むしろマルとキリコのやり取りなどはホントの姉弟のような面白さがあります。
この辺の人間関係の描き方は「それ町」でもありましたが流石です。
何気ない会話の中にもユーモアがあふれていて、気が付いたらそのユーモアの中に伏線があった、みたいな展開は何回読み返しても楽しめます！
また施設内の少年・少女たちも徐々に「施設」の違和感に気づき始める者が現れ始め、微かなほころびが垣間見えてきます。
そんな閉鎖的な施設内で、互いに好意を抱いたり嫉妬したり子供から大人に変わる微妙な時期が描かれています。
そして、この全く異なる2つの世界は決して別物ではなく、そこを徹底的に分け隔てる意図とは。。。
外の世界と中の世界が交わるとき、いったい世界に何が起きるのか。。。
そんなことを考え出すと、今後の展開が気になってうずうずしてきます！！
また、1巻からバリバリに張られた伏線は今後どのように回収されていくかも気になりますが、そこを推測するのもまた楽しいです。
前回紹介した「外天楼」もそうですが、一見何の関係もなさそうな小さな伏線が徐々に繋がりだして、ラストに一気に謎が解ける感覚は絶対におすすめです！！
読み返せば、読み返す程に疑問が増えていくこの「天国大魔境」は今後の展開が気になってしょうがない作品です。
天国大魔境レビューまとめ
というわけで今回は、「このマンガがすごい！2019」オトコ編1位を獲得した石黒正数さんの「天国大魔境」があまりに面白いので紹介しました。
1巻から怒涛の伏線とユーモアあふれる言葉遊びや会話は一読の価値アリです！
今後の展開から目が離せない「天国大魔境」はホントオススメなのでぜひどうぞ。
【2019年3月25日更新 天国大魔境2巻発売！早速実際に読んだレビューしてみました！】
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以上、ご精読ありがとうございました。